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『マリア あなたを包む愛の奇蹟』-その11。

by 寺口 巧(てらぐち たくみ)-カウラーキー(kouraku)with新生クラヴァー&新生terataku

※このシリーズでは、『マリア あなたを包む愛の奇蹟』-ドリーン・バーチュー 宇佐 和通[訳]の内容を、ゆっくりと分かち合って行こうというものです。公式さまから許可を得たわけではありませんが、いつものように私の想いつき買いたいけど買えない方、また知るきっかけのなかった方に触れあって頂ければと想い、始めました。もしよろしくなければお伝えください。


光の中から現れた聖母マリア――ニキの体験

ニキ・トゥッチ・デルモニコは十代の頃(1990年代)、ギリシャの小さな島で落馬事故に遭ってしまいました。4歳の頃から乗馬を始めた彼女は、15歳になるとかなりの乗り手になっていました。

しかし、馬はとても頭がよい動物です。ただ人間の言いなりになっているわけではありません。ある日、乗馬をしていたニキは地面に落ちて肋骨を折り、脾臓に傷がついてしまいました。けがの深刻さに気がつかなかったニキは、そのまま2日ほどホテルの部屋で体を休めることにしました。でも、時間の経過と共に容態が悪くなっていきました。心配した母親が島の診療所に連れて行き、超音波で検査してもらったところ、体内に出血があることが分かりました。

診察に当たった医師たちの顔色が変わりました。そして、ニキは、すぐに手術が必要である事実を告げられたのです。母親はニキを車に乗せ、数時間ほどかかる一番近い病院まで行くことにしました。病院までの道のりでは、まったく痛みを感じませんでした。自分でも驚くほど、ニキは落ち着いていたそうです。

病院に着くと、まるで神がニキ母子のために天使を配置していたような状況が待っていました。シカゴで医学を学び、流暢な英語を話す医師がいたのです。後になってこの医師が語ったところによると、病院に着くのがあと5分ほど遅かったら、命はなかったかもしれないということでした。手術の準備を進めるため、ニキは車イスに乗せられて廊下を移動していました。

そのときです。突然、明るい光が木々を照らしているのが感じられました。陽光と思えるくらいの明るさです。それだけではありません。空気の温かさ、そよ風も感じます。そして、聖母マリアがすぐそばに現れました。白いドレスを着て、ベールをかぶっています。見ていると、聖母マリアは頭をわずかに傾けながら、手のひらを上にしてニキに両手を差し伸べてきました。でも、視線は合わせません。まるで、“帰りなさい。まだあなたが来るべきときではありません”と言っているようでした。聖母マリアの姿は美しく、魔法のようで、神秘的でした。まるで天国にいるような心地です。ニキは心を穏やかに保ちながら、何の痛みも感じることはなく、守られていることを確信できました。そして、魂が肉体に押し戻されるような言葉ではうまく表現できない感覚があったそうです。

手術は信じられないほどうまくいき、2週間でニキの体調は完全に元通りになっていました。昔から信仰心は抱いていましたが、この体験を機に、聖母マリアや天使たちとの絆がさらに深まったように感じられました。命という美しい贈り物を与えられたニキが、心の底から感謝を忘れたことはありません。


ニキが見た光は、聖母マリアの姿を目の当たりにする人すべてが体験するようです。聖母マリアは、聖なる愛の光で輝く存在にほかなりません。ニキは聖なる愛と光によって癒され、肉体を持って生きる時間がまだ残されていることを知らされました。

次のお話では、聖母マリアが放つ光がまた違った形で出てきます。


寺口 巧(てらぐち たくみ)-カウラーキー(kouraku)with新生クラヴァー&新生terataku
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