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『マリア あなたを包む愛の奇蹟』-その39。

by カウラーキー(kouraku)with新生クラヴァー&新生terataku

※このシリーズでは、『マリア あなたを包む愛の奇蹟』-ドリーン・バーチュー 宇佐 和通[訳]の内容を、ゆっくりと分かち合って行こうというものです。公式さまから許可を得たわけではありませんが、いつものように私の想いつき買いたいけど買えない方、また知るきっかけのなかった方に触れあって頂ければと想い、始めました。もしよろしくなければお伝えください。


“子どもの命を助けて!”――ネリーの体験

ネリー・コーンウェイは、かなり困難な出産を体験しました。妊娠中は特に問題はなかったのですが、出産は思わぬ事態の連続となりました。陣痛が始まったのは、1991年4月29日の早朝です。厚い霧が町全体を覆い、雨が降る寒い朝でしたが、空気は不思議な感覚で満たされていました。思えば、そのときすでにネリーには奇蹟の予感があったのです。

病院に着いたときには、すでに何時間も陣痛が続いていた状態でしたが、赤ちゃんがすぐに出てくる気配はありません。診察を続ける医師の表情を読みながら、ネリーは何かとんでもないことが起きているのを感じました。そのとき、耐えがたいほどの痛みが押し寄せ、いつの間にか意識が遠のきました。夢を見ているような状態の中、医師たちの声が遠くから響きます。

「母子とも危ないぞ! 子どもの首にへその緒が絡みついている。鉗子(かんし)だ、早く!」

ネリーが最後に覚えているのは、子どもの命を助けてくれるよう、天使と聖母マリアに対して必死に祈りを捧げたことでした。

何時間も後になってネリーの目を覚ましてくれたのは、白いドレスを着た聖母マリアでした。

ベッドに横たわるネリーの上を漂いながら放つ黄金の光が、部屋を満たしています。窓の外に広がる暗い景色とは対照的です。聖母マリアが放つ圧倒的な存在感の愛の光に、ネリーは身も心も委ねました。光に溶け込んだと言ったほうが近いでしょうか。

聖母マリアはネリーに微笑みかけながら、こう言いました。

“おめでとう。美しい男の子が生まれましたよ。とても健やかで、あなたと世界に多くの祝福をもたらすでしょう”

その直後、医師が入ってきて、男の子が生まれたことをネリーに知らせました。ネリーは、躊躇することなくこう答えました。

「はい。知っています」

医師は、呆然としながらも言葉を続けました。

「呼吸機能に問題があるので、保育器に入れて様子を見ています。2週間は入院が必要でしょう。でも、とても幸運な男の子ですよ。生まれた時間もお知らせしておきましょう。午前11時11分でした」

その日から毎日、ネリーは保育器が置かれている部屋に行き、中で寝ている息子の姿を見ました。小さな体に向かって、健やかに強く育つよう、愛を込めた祈りを捧げ続けました。息子を見ていると、家族から聞いた自分が生まれたときの話が思い出されました。ネリーは、妊娠7か月目に未熟児として産まれ、誰も助かるとは思っていませんでした。でも、小さな体に生きる情熱を宿し続けたネリーは、周囲の人々を驚かせました。

聖母マリアと天使たちのおかげで、ネリーの息子は健やかに、そして幸せに育ち、聡明でたくましい青年になりました。ネリーは、あの日病室を訪れ、息子について素晴らしい知らせをもたらしてくれた聖母マリアの姿を決して忘れません。

聖母マリアは、母親とその子どもたちと一緒にいます。聖母マリアとの間にさらに近い関係を築きたいなら、そう願えばよいのです。聖母マリアは、救いを求める声に必ず応えてくれます。

そして聖母マリアは、具体的な指示を与えてくれます。もっとも、与えられる瞬間はまったく意味をなさないものに感じられるでしょう。ただ、与えられた答えが完全なものであることに変わりはありません。


カウラーキー(kouraku)with新生クラヴァー&新生terataku
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