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『マリア あなたを包む愛の奇蹟』-その46。

by 寺口 巧(てらぐち たくみ)-カウラーキー(kouraku)with新生クラヴァー&新生terataku

※このシリーズでは、『マリア あなたを包む愛の奇蹟』-ドリーン・バーチュー 宇佐 和通[訳]の内容を、ゆっくりと分かち合って行こうというものです。公式さまから許可を得たわけではありませんが、いつものように私の想いつき買いたいけど買えない方、また知るきっかけのなかった方に触れあって頂ければと想い、始めました。もしよろしくなければお伝えください。


“あなたのお母さんは私と一緒にいます”――エドワードの体験

エドワード・ヤガーの母親は、まだ子どもだったエドワードに、「エド、聖母マリアさまにお祈りしなさい。必ず答えてくれるから」といつも言っていました。まだ幼く、目の前の世界がすべてだったエドワードは、母親の言葉に対して注意を向けませんでした。大人になるにつれ、一緒に過ごす時間は少なくなっていきましたが、母親は電話をかけてくるたびにこう言いました。

「エド、聖母マリアさまにお祈りするのを忘れちゃだめよ」

母親が亡くなったのは、ちょうど喧嘩をしていて、あまり話をしていない時期でした。エドワードにできたのは、ただ立ちつくすことでした。謝ったり、どれほど愛しているか伝えたりすることは、もうできないのです。深い悲しみに包まれたエドワードは、取り乱すしかありません。

ある日外を歩いていたエドワードは、ふと目にしたショーウィンドウの中に聖母マリアの絵が飾られているのに気づきました。そして次の瞬間、“聖母マリアさまにお祈りしなさい”と言う母親の声が聞こえてきたのです。その夜、エドワードは母の声に従いました。

エドワードはその日から数ヶ月間、祈りを欠かしませんでした。そしてある夜、誰かが足の親指を叩いている(エドワードが小さかったとき、いつも母親がしていたことです)のを感じて目を覚ましました。エドワードには、ペットもルームメイトもいません。誰だろうと思いながらゆっくり目を開けました。もちろん誰もいません。夢だったのだろうと思って眠ろうとしていると、再び足の指を叩かれました。エドワードは飛び起きました。誰かが触っていたことは間違いありません。

ベッドの正面にある壁の前に、かすみか霧のようなものが見えています。エドワードは、どこかが燃えていて、その煙が部屋には行ってきたのだと思いました。しかし次の瞬間、壁の上に聖母マリアが現れたのです。しかも、エドワードに向かって微笑みかけていました。信じられずに目をこすり、もう一度よく見ると、聖母マリアの隣に彼の母親も立っていて、微笑んでいました。正気を失ってしまったと思っていると、女の人の声が聞こえてきました。

“あなたのお母さんは、私と一緒にいます。すべてうまくいきますよ”

聖母マリアと母親のビジョンが消えた後、エドワードは再びベッドに横たわりました。呆然としながらも、温かく安らかで、とても穏やかなものを感じていました。この夜から、エドワードは聖母マリアに祈りのことばを捧げ、愛に満ちた贈りものに感謝しました。聖母マリアのおかげで、母親と仲直りできたのです。

聖母マリアは、エドワードに素晴らしい贈りものをしました。そのおかげで、もう物質世界にはいない母親に対して抱いていた悲しみと罪の意識から解放されることができました。

子どもたちには、死や喪失感と向き合う心の準備ができていません。だからこそ、聖母マリアの支えが必要となるのです。


寺口 巧(てらぐち たくみ)-カウラーキー(kouraku)with新生クラヴァー&新生terataku
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