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『マリア あなたを包む愛の奇蹟』-その48。

by 寺口 巧(てらぐち たくみ)-カウラーキー(kouraku)with新生クラヴァー&新生terataku

※このシリーズでは、『マリア あなたを包む愛の奇蹟』-ドリーン・バーチュー 宇佐 和通[訳]の内容を、ゆっくりと分かち合って行こうというものです。公式さまから許可を得たわけではありませんが、いつものように私の想いつき買いたいけど買えない方、また知るきっかけのなかった方に触れあって頂ければと想い、始めました。もしよろしくなければお伝えください。


聖母マリアのようになりたいと願った少女――エミーの体験

8歳のときに聖母体験をしたエミーは、カトリック系の小学校に通っていたこともあり、信仰に熱心でした。聖母マリアやイエス、そして聖人たちに向ける思いは、先生たちも驚くほどでした。

ほとんどの子どもたちがコミックブックに熱中する中で、エミーはずっしりと重い埃をかぶった聖人に関する学術書のページを繰っていました。聖人たちの生き方、彼らが世界のために残したメッセージに知的、感情的、そしてスピリチュアルな意味で強く惹かれたのです。聖人たちの精神性に満ちた旅路に思いを馳せるだけで、うっとりしてしまいました。この気持ちは今でも変わりません。

先生たちは、エミーが将来、尼僧になると思っていたようです(後になって神の啓示を受けましたが、尼僧ではなく、スピリチュアルヒーラーの道を選びました)。

子どもの頃のエミーは、天使たちと終わることのない会話を交わし、いつもたわむれていました。朝も、学校に行っている間も、家に帰った後も、そして眠る前は特に長い時間を過ごしました。ガーディアンエンジェルがベッドのすぐそばにいて、夜寝ている間ずっと見守ってくれていることを常に感じていたのです。

しかし母親が死産を経験したとき、それまで築きあげた信仰が大きく揺らぎました。学校での宗教行事を懸命に行い、絶え間なく祈りました。この世に生まれてくることが赤ちゃんが、天国で幸せに過ごしていることはわかっていました(彼女は、5歳の頃から魂の姿になった人々の姿が見えるようになっていました)。

自分の目で見たことがあるので、天使がいることも心から信じています。それでも、物質世界から旅立った赤ちゃんが安全であるという明らかな証が欲しかったのです。

エミーにイエスや聖母マリアについて教え、本を与えてくれたのは祖母でした。聖母マリアと数々の物語に心を奪われたエミーは、8歳のときに、聖母マリアのようになりたいと心から思いました。

エミーは毎晩、身も心も捧げて祈りました。祖母は、エミーの祖父のお葬式で、聖テレジアが訪れてくれたことを話しました。そのとき、バラの花びらが至るところに残されていたそうです。家も、お墓もそうでした。考えられない場所で、たくさんのバラの花びらが見つかったのです。祖母はやがて、バラが“小さな花”という別名を持つ聖テレジアのしるしであることに気づきました。さまざまな聖人の訪れを受けた祖母は、聖人たちのおかげで出産も子育てもうまくいき、悲しみを乗り越えることができたのです。祖母は、心を込めて祈れば、必ず奇蹟がもたらされることを教えてくれました。

聖母マリアがエミーを訪れてくれたのは、とある金曜日の夜でした。その夜の出来事は、忘れることができません。エミーは、火曜日から木曜日まで毎晩、心を込めて3時間ずつ聖母マリアに祈りを捧げていました。そして、自分を心から愛してくれる聖母マリアと言葉を交わしていることを疑いませんでした。

聖母マリアが訪れてくれた夜、エミーは妹と一緒に使っている部屋でベッドに入っていました。このときも、心を込めて祈りのことばを口にしていました。廊下の明かりが、扉に入ったひびから漏れて届きます。いつもの夜より寂しさを感じます。

エミーは、20分ほど祈り続けていました。いつの間にか流していた涙がまだ温かく感じられる中、突然部屋の中が暗くなりました。暗くなったのに、部屋の中にあるものがより鮮明に見えるような気がしました。カメラで言えば、すべてにピントが合っている状態です。両目を大きく開いたままでいると、突然どこからともなく光の泡が現れました。その中に、黄色い光に縁取られた白い光が見えます。

泡の中には、聖母マリアの姿がありました。青いドレスを着て、優しく誠実な表情を浮かべています。やがて聖母マリアは、聞いたこともないような柔らかい声で話しかけてくれました。エミーはそのまま数分間、会話を続けました。聖母マリアはエミーを“愛する私の子ども”と呼んでくれました。そして、祖父に関しても赤ちゃんに関しても心配することは何もなく、エミーの祈りのことばが届いていること、エミーが恐れることなどなにもないことを知らせました。

エミーは、光の泡が放つ温かさをすぐ近くに感じていました。手を伸ばせば触れられそうな距離です。光の泡は純粋な愛と思いやり、そして優しさを放っています。聖母マリアはしばらくそのままでいて、やがて光の泡が徐々に暗くなっていき、暗闇の中に闇に溶け込んで消えました。

エミーは、言葉もなく横たわっていました。でも、神聖なスピリチュアル体験をしたことだけは理解できます。聖母マリアとつながることができた事実を心から喜び、肉親が天国で、聖母の腕に抱かれながら安全に過ごしていることを教えられ、心が安らぎました。

エミーは母親が寝ている部屋に駆け込んで起こし、今しがたの体験を話しました。そしてふたりは抱き合い、涙を流したのです。この夜の出来事はエミーにとって特別なものとなり、忘れることはないでしょう。

聖母マリアは、問題を“解決”する代わりに、人生の難題に立ち向かう人を支えます。強さと優しさ、安心感、そしてものごとをやり遂げる勇気を与えてくれるのです。次の章では、母親となった女性たちの子育てを助ける聖母マリアの姿を見ていきましょう。


寺口 巧(てらぐち たくみ)-カウラーキー(kouraku)with新生クラヴァー&新生terataku
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