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救われぬ聖女に救いの手を。

by カウラーキー(kouraku)with新生クラヴァー&新生terataku

私には、この寺口 巧には、神の声なんぞ、「クソ」くらいの言えるレベルだが、超能力なんてなにも。実体のない神の像なんかわかんなくたって、ただ、わたしは――あなたが、ジャンヌ。君が、かわいいってことだけは、ぜったいに、わかるんだよ、ちゃんと――。それがわたしのふつう。当たり前。ほんとうのことだ。こわかったろう・・・いたかったろう・・・あつかったろう・・・ないていただろう・・・なげきとかわき――いかに真実に生きとて、人の理解者はそこまでおらず――もとは、ただ信心深いというだけの田舎の純朴な清らかな乙女が――そう。聖母マリア、貴女も・・・お師匠もそうだが――なぜ戦争だ救世だ――それはかまわないが――たった一人の女の子に、その重荷を・・・・。ずっと。私は感じていた。たしかに女はつよい。男の意地なぞまったくもって洗い流してしまう――。されど――人の子――人の身――人間独り――つらかったろうな。すこしだけうらむ。真正の神であろうとクソ兄弟であっても。ジャンヌもマリアも、かわいいおんなのこたちだぞ。ふつうのおんなのこじゃないか。聖なる使命だ責任だと言う前に、もっとなにかなかったのかよ・・・。全知全能ならば、おんなのしあわせを、わたしもだけどな。なんとかなんなかったのかよ・・・。わたしのいいたいことは、それだけだ。甘さ。生きる甘さ。女性としての甘き幸せ。それをもっとどうにかできなかったのかと・・・わたしは。ずっと想っている。今もなお。それがこの私の、巧の、乙女たちにもたらしたいごくふつうだよ。


カウラーキー(kouraku)with新生クラヴァー&新生terataku
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