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『マリア あなたを包む愛の奇蹟』-その60。

by カウラーキー(kouraku)with新生クラヴァー&新生terataku

※このシリーズでは、『マリア あなたを包む愛の奇蹟』-ドリーン・バーチュー 宇佐 和通[訳]の内容を、ゆっくりと分かち合って行こうというものです。公式さまから許可を得たわけではありませんが、いつものように私の想いつき買いたいけど買えない方、また知るきっかけのなかった方に触れあって頂ければと想い、始めました。もしよろしくなければお伝えください。


祈りに対する答え

私は、恐れの感情を抱いたり、危険な状況に置かれたりしたときに自ら進んで祈りの言葉を口にする人々を素晴らしいと思います。心配事があるとき、最初に口をついて出るのは、ネガティブな言葉かもしれません。でも、まず祈る人たちもいるのです。親から教えられたことであれ、自らの信念が生んだ習慣であれ、必死で思わず口にしたものであれ、祈りは必ず通じるのです。

“彼らのために祈りなさい”――フィロメナの体験

フィロメナ・チリノにとって、最初の聖母体験は、5歳のときでした。彼女が初めて習ったお祈りは、アヴェマリアです。フィロメナにとって、祈りは特に構えて行うことではなく、聖母マリアとの言葉では説明できない絆を感じていました。

フィロメナの家族は、ニュージャージー州マーワーに住んでいました。家は段差のある階層構造の建物です。イタリア系の母は料理が大好きだったので、地下室にある大きな冷凍庫には常にさまざまな食材が詰められていました。食材を取りに行くのはフィロメナの仕事でした。でも、本当は行きたくはありませんでした。地下室に行くたびに“誰か”の声が聞こえるのです。フィロメナは、地下室に入るときには両手で耳をふさぐようにしていました。そして言われた食材を大急ぎで探し、それを持って、できるだけ早く外に出て階段を駆け上がります。

ある日、いつものように母親に言われて地下室に向かったフィロメナがドアの前に立つと、はっきりと聞こえる声が響きました。「助けて・・・」と叫んでいます。そのまま上の階に戻って母親に話しましたが、「そんなの無視しなさい」と言われただけでした。フィロメナは仕方なく地下室に戻り、何をしたらよいかわからないままドアの前に立ちました。そして彼女は、祈りを捧げました。誰かに助けてほしいと思ったのです。すると、“怖がることはありません。彼らのために祈りなさい”と言う別の声が聞こえてきました。

フィロメナが唯一知っていたのは、アヴェマリアです。地下室のドアをゆっくりと開けながら中に入ると、4つの壁に人影が見えました。アヴェマリアを唱え始めると、人影がひとつずつ消えていきました。フィロメナが地下室で奇妙な声を聞いたのは、この日が最後でした。

20代半ばの頃には、聖母マリアが目の前に現れたことがあります。当時は子どもたちがまだ幼く、生きるのが厳しく感じられる時期でした。フィロメナは、可能な限りの救いを求めていました。聖母マリアは、自分がついているのだから、一人きりと思ってはいけないと言ってくれました。

フィロメナは現在、自分の子どもたちだけではなく、里子も育てています。そして毎日、聖母マリアに対する祈りを欠かしません。子どもたちにとってより良い母親であれるよう、導きを求め続けているのです。

フィロメナの聖母体験は、とても美しいものに昇華したと思います。信仰心が高められ、それによって彼女の子どもたちにも恩恵がもたらされているからです。フィロメナは、子どもの頃の体験で聖母マリアに見守られていることを実感できました。そして、それを子どもたちに伝えました。息子や娘にできる最高の贈りものだと思います。


カウラーキー(kouraku)with新生クラヴァー&新生terataku
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